留学だより

留学の魅力を熱く語ります。

秋山 光浩
(2010年卒, 留学先:STANFORD大学 2018年1月~2020年9月)

Q. 留学先ではどのような研究をしましたか?
巨細胞性動脈炎とANCA関連血管炎の患者さんから血液サンプルを頂いて病態に関わるリンパ球の機能解析に従事しました。

Q. 留学先での生活を教えて下さい
平日は研究室で実験に励み、様々なミーティング、カンファレンス、セミナー等に参加して、グローバルな生命科学を学びました。また、留学先のボスの外来にも参加して、海外の臨床も学びました。プライベートでは家族と過ごす時間が増え、週末はBBQをしたり、国立公園に出かけたり、ビーチへ行ったりしてアメリカを満喫しました。

Q. 入局を迷う研修医・医学生へのメッセージ
当科はアットホームな雰囲気であり、楽しく仕事をすることが出来ます。また、臨床と研究どちらも指導体制が整っております。実際に勉強会、学会発表、論文発表の機会も豊富です。将来、海外留学に興味があった場合、実現できる環境が整っています。少しでも入局に興味がありましたらお気軽に連絡頂ければと思います。


武井 裕史
(2010年卒, 留学先:HARVARD大学 2021年4月~)

Q. 留学先ではどのような研究をしましたか?
私の留学しているTanya N. Mayadas教授の研究室は好中球上のFcγ受容体、Mac-1(CD11b/CD18)に関わる研究をメインに行っています。好中球というとただ細菌を貪食する細胞というイメージですが、ループス腎炎のような免疫複合体、補体の沈着をきたす疾患ではFcγ受容体、Mac-1を介して組織障害の中心的な役割を果たす他、獲得免疫に対しても影響を与えていることがわかってきました。以前よりサイトカイン刺激によって好中球が抗原提示細胞にとして機能分化する可能性が指摘されていましたが、当研究室ではFcγ受容体を介した刺激が効果的に好中球を抗原提示細胞へと分化する可能性を見出しています。現在この好中球由来の抗原提示細胞について研究中で、なんらか膠原病疾患における役割を示すことができればと考えています。

Q. 留学先での生活を教えて下さい
朝9時台にラボに行きその日の実験をしたら帰り週末は好きに過ごすことができます。その他週1度研究室のボスに簡単な進捗状況の報告と、3か月に1度ほどのペースでラボ全体への進捗状況報告があります。英語のコミュニケーションは疲れますが、周りが良い人達で、色々と気にかけてもらえるので助かっています。コロナ下での留学でどうなることかと思いましたが、ボストンは多くの日本人が居て慶應の先輩も多く留学されていて諸々話が伺えるので心強いです。また、治安もよく住宅地はヨーロッパのような街並みが広がっていて散歩しているだけでも楽しいです。現在単身赴任状態で寂しいですが、来年家族と合流したら週末でかける頻度を増やそうと目論んでいます。

Q. 入局を迷う研修医・医学生へのメッセージ
リウマチ・膠原病はいまだに根本的な原因がわかりません。その一方で新たな治療薬も開発され適切に診断、治療を開始すれば多くの方が元気になることができるとてもやりがいのある分野です。気づけば私も医師年数が10年を超えてしまいましたが、長い医師生活の中でこれだけ興味深く、好奇心を持ち続けられる診療科はないのではと思っています。症例数が少なく経験が積みにくい所がありますが、当科ほど症例豊富で、疑問点があれば基礎研究も行える医局はなかなかありません。もちろん留学のチャンスもあります!迷ったら是非一度医局の勧誘会に参加してみてください!


長谷川 哲雄
(2011年卒, 留学先:大阪大学 2016年4月~2020年5月)

Q. 留学先ではどのような研究をしましたか?
関節炎モデルマウスの炎症滑膜を主に取り扱い、シングルセル解析を用いた単球系細胞の解析や、多光子励起顕微鏡を用いた関節炎の生体イメージング系の確立に取り組んで参りました。特に関節破壊を惹起する病的な破骨細胞がどのような細胞に由来するのか解析して参りました。

Q. 留学先での生活を教えて下さい
仕事面では週に1回ジャーナルクラブ、週に2回リサーチミーティングがあり、それ以外は週2コマのパートを除いて実験に時間を費やしていました。週末は、車で1-2時間圏内に京都、奈良、淡路島、神戸、琵琶湖などがあるため、観光スポットには事欠きませんでした。疲れた時に窓から見える箕面山がいつも心の癒しでした。

Q. 入局を迷う研修医・医学生へのメッセージ
リウマチ膠原病内科は、臨床・基礎を問わず、各々のワークライフバランスの考え方に応じて多彩なキャリアプランを描くことができる診療科だと思いますし、その高い専門性によりどのような道を選んでも自分らしい充実した時間を過ごせると思います。本医局は、リウマチ膠原病内科医として働く魅力を存分に感じられる場所だと思いますので、是非見学にいらして下さい。

佐々木 貴紀
(2012年卒, 留学先:HARVARD大学 2021年4月~)

マスク着用下で行われた同僚の誕生日パーティー(筆者 写真中央)


Q. 留学先ではどのような研究をしましたか?
2021年4月よりHarvard Medical School/Brigham and Women’s HospitalのDeepak Rao先生の研究室に留学しています。Rao先生は関節リウマチの滑膜組織のCyTOF解析から、炎症局所で著名に増加するヘルパーT細胞サブセットとしてTph細胞を同定し、2017年にNatureに報告しています。私はSLEやUndiagnosed Diseases Networkに登録された既存の疾患に該当しない自己免疫疾患病態の患者さんの検体をCyTOFやCITEseqで解析し、新たな免疫細胞の同定や病態解明に取り組んでいます。

Q. 留学先での生活を教えて下さい
ラボメンバーは米国、中国、英国、スイス、コロンビアなど多彩で文化、考え方の違いなど日々学びがあります。ボストンは自然が多く、街並みも綺麗な場所です。近くに美術館や、Fenway Park(ボストン・レッドソックスの本拠地)があり、週末に観光やMLB観戦をすることも可能です。

Q. 入局を迷う研修医・医学生へのメッセージ
留学は医学の研鑽を積むだけでなく、海外での生活を通して多くの学びがあります。リウマチ膠原病内科は臨床と研究の結びつきが強く、留学を考えている人にも是非是非お勧めです。